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生クリームとホイップクリームの違いとは?お菓子のレシピもご紹介

2023年12月13日

「生クリームとホイップクリームの違いってなんだろう?」

あなたはケーキを食べたとき、このように思ったことはありませんか?

生クリームとホイップクリームは、含まれている脂肪分に違いがあります。

この記事では、生クリームとホイップクリームの違いについて解説します。

合わせて、生クリームとホイップクリームを使ったおいしいお菓子についてもご紹介しますので、ぜひお菓子を食べ比べてその違いを味わってみてください。

生クリームとホイップクリームの違いとは?お菓子のレシピもご紹介

生クリームとホイップクリームの違い

結論からいうと、動物性脂肪のみで作られているものが生クリーム、動物性脂肪と植物性脂肪で作られているものがホイップクリームです。

この違いを1番よく感じ取れるのが、その味わいです。ケーキを食べたときに、生クリームの独特な味わいを感じるときがあります。これは動物性脂肪の濃度によるものです。

このように、生クリームとホイップクリームは似ているようで実は違います。

生クリームとは

生クリームは動物性脂肪を原材料としています。動物性脂肪とは、いわゆる乳製品のことで、1番よく知られているのが牛乳です。

厳密にいうと牛乳を遠心分離器にかけ乳脂肪分だけを取り出して生クリームに使います。つまり、乳脂肪分以外の成分が入っているものは生クリームとは呼べないのです。

実は、生クリームの規格は省令で以下のように定められています。

「この省令において「クリーム」とは、生乳、牛乳、特別牛乳又は生水牛乳から乳脂肪分以外の成分を除去したものをいう。」

引用:乳及び乳製品の成分規格等に関する省令 第二条 14

つまり、純粋な動物性脂肪のみで作られているものが生クリームです。

少し難しい話になりましたが、この省令は昭和26年(1951年)に制定されたもので、見方を変えると生クリームは日本でも歴史が古いのです。

ホイップクリームとは

ホイップクリームは、動物性脂肪のほかに植物性脂肪も含まれています。植物性脂肪とは、なたね油やオリーブオイルなど植物の種子に含まれている脂肪です。ホイップクリームに含まれる植物性脂肪の分量に明確な基準はないものの、40%もの植物性脂肪が含まれているものもあります。

ホイップクリームの特徴は、その柔らかさです。見た目もふんわりとしていて、実際に食べてみると柔らかくてなめらかな食感を味わえます。これは植物性脂肪が糖やたんぱく質と相互作用したもので、生クリームの濃厚な食感とは違います。

このように、植物性脂肪があることによってホイップクリーム独特の味と食感を楽しめるのです。

生クリームとホイップクリームの種類

生クリームとホイップクリームの大きな違いは脂肪分ですが、さらに細かく何種類かに分かれます。

その違いを表にまとめました。

種別 背面の表記 含まれている成分
生クリーム

(乳成分を含む)

クリーム 動物性脂肪分
ホイップクリーム 乳等を主要原料とする食品 動物性脂肪分

安定剤

乳化剤

動物性脂肪分

植物性脂肪分

純植物性脂肪

このような表記はパッケージの背面に記載されています。成分だけではなく、乳脂肪分の割合やそのほかに含まれている成分も表示されています。

実際に購入するときには、こうした表示を確認するとよいでしょう。

生クリームとホイップクリームを使ったお菓子とデザート

生クリームとホイップクリームを使ったおいしいお菓子とデザートをご紹介します。

生クリームを使ったお菓子とデザート

生クリームを使ったデザートは定番のものからアレンジを加えたものまでさまざまです。今回は、定番のバスクチーズケーキとパンナコッタをご紹介します。

バスクチーズケーキ

生クリームを加えたチーズケーキのレシピは数多くありますが、その中のバスクチーズケーキの作り方をご紹介します。チーズケーキの生地に生クリームを加えることでしっとりとした食感を楽しめます

材料

クリームチーズ:500g
グラニュー糖:150g
卵:4個
薄力粉:大さじ2
生クリーム:400ml

作り方

1. ケーキ型にオーブンシートを敷きます

2. 電子レンジで1分~1分30秒ほどクリームチーズを加熱します

3. 加熱したクリームチーズをボールに移してなめらかになるまで混ぜます

4. やわらかくなったクリームチーズにグラニュー糖を混ぜます

5. よく混ぜ合わせたところで溶き卵を2〜3回に分けて加えます

6. 薄力粉を加えます

7. よく混ぜ合わさったところで生クリームを少量ずつ加えます

8. 生地ができあがったところで型に流し込み、オーブンで50分ほど焼きます

9. 焼きあがったケーキを数時間ほどおいて粗熱をとります

10. 型から外してオーブンシートをはがします

手順が多いように思えますが、それぞれの作業は簡単です。

ご家庭で楽しみながら作ってみてはいかがでしょうか。

パンナコッタ

ゼラチンと生クリームを混ぜ合わせた定番のデザートです。

材料

生クリーム:200ml
牛乳:150ml
砂糖:110g
粉ゼラチン:5g

作り方

1. 水に粉ゼラチンを入れてふやかします

2. 生クリーム150ml、牛乳200ml、砂糖50gを鍋にいれて中火で熱します

3. 少し泡立ってきたところで火をとめて、ゼラチンを少しずつ加えます

4. 器に生地を流し込み冷蔵庫で3時間以上冷やします

5. 水に砂糖60gを溶かし、火にかけてキャラメルソースを作ります

6. 冷やしたパンナコッタにキャラメルソースをかけます
(お好みでトッピングを乗せましょう)

手順はいたってシンプルで、デザートを食べたいときにすぐに作れるのがパンナコッタのよいところです。

ホイップクリームを使ったデザート

ホイップクリームを使う場合、お菓子にアクセントをつけるために使われますが、バナナケーキのようにメインの食材としても使われます。

バナナケーキ

材料

バナナ:2本
ホイップクリーム:55ml
卵:1個
中力粉:80g
ベーキングパウダー:6g

作り方

1. バナナの皮をむいたあと、それぞれ3等分に分けてボールで潰します

2. 潰したバナナにホイップクリームを少しずつ加えます

3. 混ぜ合わさったところで溶き卵を加えて混ぜます

4. 中力粉を加えてさらに混ぜ合わせます

5. 最後にベーキングパウダーを加えます

6. パウンドケーキの型にオーブンシートをひき、型に生地を流し込みます
(このとき、型をゆすって空気を抜いてあげましょう)

7. オーブンで40分ほど焼きます

8. 2時間ほどおいて焼いたバナナケーキの余熱を冷まします

9. 型から外してオーブンシートをはがせば完成です

ケーキを焼くのと同じ手順でバナナとホイップクリームを楽しめます。

お休みの日などに作ってみてはいかがでしょうか。

チョコレートドリンク

チョコレートドリンクの場合は、ホイップクリームは添え物としてトッピングします。

今回ご紹介するのはビターチョコとエスプレッソコーヒーを使ったイタリアのビチェリンです。少し苦みのある大人の味を楽しめます。

材料

ビターチョコレート:70g
牛乳:120ml
エスプレッソコーヒー:45ml
生クリーム:100g
シナモンパウダー:少々
ココアパウダー:少々

作り方

1. 鍋に牛乳と生クリームを入れて沸騰寸前まで温めます

2. 耐熱ボールに細切れにしたチョコレートを入れて温めた牛乳と生クリームを注ぎます

3. 注いだあと、よく混ぜ合わせます

4. 混ぜ合わせたものにエスプレッソを注ぎます

5. できあがったものをカップに注ぎ、シナモンパウダーとココアパウダーを振りかけます

とても簡単にできて大人の味わいを楽しめる一品です。

午後の昼下がりなど、ぜひ作ってみてください。

まとめ

今回は、生クリームとホイップクリームの違いについて解説しました。

生クリームとホイップクリームの違いは、動物性脂肪分だけ含まれているのか、植物性脂肪分も含まれているのかどうかです。つまり、生クリームは動物性脂肪分しか含まれていないのに対して、ホイップクリームには植物性脂肪分や乳化剤なども含まれています。

この違いは味や食感によく表れていて、生クリームの場合、濃密でコクのある味を楽しめます。つまり、動物性脂肪分のおかげで生クリーム独特の柔らかさと濃さを感じ取ることができ、動物性脂肪分が多ければ多いほど、密度の濃い食感を楽しめるのです。

一方、ホイップクリームは生クリームに比べるとコクはないものの、なめらかでやわらかい食感が特徴で、その味わいは誰もが気軽に楽しめます。このように成分は違うものの、どちらもお菓子には欠かせません。

もし生クリームとホイップクリームの違いについて興味を持ったときには、実際に味わってその違いを確かめてみてください。