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ムースとはどんなお菓子? ババロアとの違いは? 人気のムースレシピも紹介

2023年11月15日

ひんやりと冷たく滑らかな舌触りが魅力のムース。
ムースにはどんな材料が使われ、どんな方法で作られているのでしょうか?
また、ババロアとの違いは?

本記事では知っているようで意外と知らないムースについて、詳しく解説します。

ムースとはどんなお菓子? ババロアとの違いは? 人気のムースレシピも紹介

ひんやりと冷たくて美味しいスイーツ「ムース」とは?

ひんやりと冷たくふんわりとした滑らかな舌触りで、特に夏のスイーツとして人気の高いムース。
ムースとは一体どのようなデザートなのでしょうか?

ムースという名の由来はフランス語の「泡」

ムースは、フランス語で「泡」を意味する言葉「mousse」から来ています。
メレンゲや生クリームを固めたフワフワとした食感が泡のように軽いため、ムースと名付けられました。

ムースの特徴

ムースは泡立てた生クリームやメレンゲに、溶かしたチョコレートや果物のピューレなどを混ぜたものです。
基本的にはゼラチンは使用せずに冷やし固めているため、その名の通り「泡」のような滑らかで柔らかな舌触りと、舌の上で溶けるようなふわっとした食感が特徴です。

ムースはスイーツだけではない

日本でムースと言うと、チョコレートムースやムースケーキなどのスイーツのイメージが強いですが、フランス料理では魚貝のすり身やトマトなどを使ったムース料理も多くあります。
ふわっとした軽やかな食感なので、コース料理の前菜で出されることが多いです。

ムースに似たスイーツ ババロアやパンナコッタとの違いは?

ムースと同じく人気の高い冷菓に、ババロアとパンナコッタがあります。

ババロアとはどんなお菓子?

ババロアはフランス語で「バイエルンの」という意味の「bavarois」という言葉を語源としており、「バヴァロワ」と表記されることもあります。

基本的なババロアは、卵、牛乳、砂糖を煮て作ったとろみのあるカスタードソースに、泡立てた生クリームとゼラチンを混ぜ合わせて冷やし固めたものです。

ゼラチンを使わないムースに比べると、プルプルとした弾力性があるのが特徴で、型からもきれいに外しやすいです。
濃厚なカスタード味が基本ですが、果物、抹茶、紅茶などを混ぜ入れたモノも多く、バリエーションが豊富です。

パンナコッタとはどんなお菓子?

パンナコッタはイタリア語で「煮詰めたクリーム」という意味で、イタリア発祥の洋菓子です。
温めたクリームに砂糖と牛乳を入れて溶かし、ゼラチンを使って冷やし固めたもので、コーヒー・バニラ、ラム酒などで風味をつけます。

材料はババロアとほぼ同じですが、ババロアは生クリームを泡立てて入れるのに対し、パンナコッタでは泡立てずに固めているためつるつるとした食感があります。

ゼラチンを使ったムースレシピも多い

ムースはゼラチンを使わずに冷やし固めるのが原則で、ババロアやパンナコッタではゼラチンを使用しています。
しかし、最近ではムースではゼラチンを使ったレシピも多くあり、ババロアとのムースの違いは曖昧です。
ただし、ゼラチンを使ったレシピでも、本来のムースのような軽やかな仕上がりで泡のような柔らかな食感。

ムースを使った人気のスイーツを紹介

ここからはムースを使った人気のスイーツと、基本の作り方を紹介します。

ムース・オ・ショコラ

ムース・オ・ショコラは、フランス人が家庭で作るスイーツの代表格で、クリスマスディナーの後に出されるデザートの定番となっています。

【基本の作り方】

卵黄とグラニュー糖を泡立て器で白っぽくなるまで混ぜ合わせた後、湯煎で溶かしたチョコレートとラム酒を加え混ぜます。
生クリームにグラニュー糖を加えて八分立てにし、冷蔵庫で冷やしておきます。
冷蔵庫で冷やした卵白にグラニュー糖を混ぜ、しっかりとメレンゲを立てます。

チョコレートソースに生クリームを加えて泡立て器でさらに混ぜ合わせた後、メレンゲを加え泡を潰さないようににさっくりとゴムベラで混ぜ合わせます。
器に長し入れて、冷蔵庫で2~3時間冷やし固めます。

チョコレートは苦みの強いダークチョコレートを使うと大人っぽい味わいに、ミルクチョコレートを使うとまろやかな味わいに仕上がります。ホワイトチョコレートを使った白いムースもおすすめです。

イチゴのムース

甘酸っぱいイチゴとムースのふんわりとした食感がたまらないイチゴのムース。
イチゴが旬の時期に作るのがおすすめの、爽やかなデザートです。

【基本の作り方】

耐熱容器に水と粉ゼラチンを入れて、しばらく置いてゼラチンをふやかします。
イチゴはヘタを取って半分に切って耐熱容器に入れ、グラニュー糖とレモン汁を加えて、電子レンジで3分ほど加熱しま
す。

ハンドブレンダーやフードプロセッサーなどで、加熱したイチゴを潰してイチゴのピューレを作ります。
ふやかしておいたゼラチンを電子レンジで約30秒ほど加熱して溶かし、イチゴのピューレ液に混ぜ合わせます。
生クリームを7分立ての硬さに泡立てた後、ピューレを2〜3回に分けてゴムベラでさっくり混ぜ合わせます。
器にムース液を入れ冷蔵庫で2時間程冷やし固めます。

まとめ

ひんやりと冷たく舌触りの柔らかいムースは、生クリームやメレンゲを使っていても軽い食感なので、ヘビーな洋菓子が苦手という方でも食べやすいスイーツの一つです。

チョコレート、抹茶、いちごをはじめとした旬のフルーツなど、いろいろな味のムースが作れるので飽きません。
材料も少なくオーブンを使わずに作れるので、お菓子造りが苦手な人でも作りやすいですよ。