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「木頭ゆず」の美味しさや魅力とは?ZEN SWEETSで味わえるスイーツもご紹介
2023年12月05日
本コラムでは、10〜12月が旬の“木頭ゆず”についてご紹介いたします。
木頭ゆずは、当社で販売している「ケーク・オ・ユズ」にたっぷりと使用。
ゆず好きな方・コラムを読んで興味がわいた方は、ぜひご賞味ください。
▼ケーク・オ・ユズの商品ページはこちら
ZEN SWEETSで味わえる“木頭ゆず”
ZEN SWEETSでは、旬の木頭ゆずを「ピューレ」と「ペースト」に加工したものを使っています。
ここでは、木頭ゆずのピューレとペーストの特徴をご紹介しますので、ぜひ違いをチェックしてみてください。
木頭ゆずピューレ
木頭ゆずピューレは、まるで生の果実を口にするような爽やかな香りと、固有の酸味が特徴です。
「酸っぱさ」ばかりになりがちな通常の「ゆず」とは異なり、特異な環境で育つ「木頭ゆず」は味わいのある酸味を有し、エグみがありません。
また、使用部位を果汁と外皮(内側の房を取り除いたもの)に限定することで、よりスッキリした味わいに仕上がっています。
「高い香り」「爽やかさ」「心地よい酸味」など、ゆずの特徴を良いとこどりした商品です。
木頭ゆずピューレの特徴
- 木頭ゆずならではの強い香り
- 目のさめるような爽やかさ
- エグ味がなく、スッキリとした酸味
木頭ゆずペースト
木頭ゆずは、その美味しさから「無駄にするところがない」といわれています。
木頭ゆずペーストを作る際は、果汁・果皮・種をすべて使用し、ゆず固有の“複雑で奥深い味わい”を再現。ゆず本来の香や苦みをペーストに閉じ込めています。
また、ゆずペーストを活用してスイーツ作りをすると、調理時間の短縮ができるというメリットがあります。冷凍状態でも固くならないため、使用する分だけ取り出せるのも嬉しいポイントです。
和洋菓子に限らず料理にもおすすめなので、ご家庭でもぜひ作ってみてください。
木頭ゆずペーストの特徴
- イメージはゆず玉(ゆずの実そのもの)
- ゆずを丸ごと使用することで深い味わいを表現
- 木頭ゆずの高い香り
- “ゆず”らしい苦み
もっと知ってほしい“木頭ゆず”のストーリー
ここからは、木頭ゆずの「ストーリー」部分についてご説明します。
木頭ゆずについての理解が深まれば嬉しいので、みなさんぜひ目を通してください。
参考書籍は、木頭ゆずについて記した『黄金の村のゆず物語』という本です。児童書ながら170ページくらいあるので、今回はこれをぎゅっとまとめます。
興味のある方は書籍も読んでいただけると嬉しいです。
木頭ゆずって何?
木頭ゆずは、徳島県木頭地区で育つゆずです。
西日本で2番目に高い剣山の麓に位置する木頭地区は「四国のチベット」とも呼ばれ、豊かな自然に恵まれています。
しかし、裏を返せば、山々に囲まれたこの地域での農作物の栽培は困難ということ。
1960年、1人の農業普及指導技師・臼木さんがこの地に赴任するところから奇跡のような話が始まります。
特別な木頭村
四国では、徳島県以外にもゆずの木はあります。
しかし、臼木さんはゆずの木の存在になかなか気付けませんでした。
その理由は、ゆずの木がそこまで大きく育たないから。大きく立派に育ったゆずの木が沢山生えているのは「木頭地区のみ」だったのです。
木頭地区の気候がゆずの栽培に適している証拠だともいえます。
村人にとっては、ゆずは身近過ぎて商品化など思いもしないことでした。
臼木さんは、あえてゆずで村おこしをしたいと考えました。
しかし、商品化の妨げになっている本当の原因を、このあと臼木さんは知ることになります。
「桃栗3年、柿8年、・・・」
この有名なことわざは、技術や知恵はすぐには身につかないことから「すぐに結果がでないことに心が折れそうな人」を励ます言葉として使われています。
このことわざには続きがあるのを知っていますか?
「桃栗3年、柿8年、ゆずの大馬鹿18年」
そう、ゆずが実をつけるには18年もの歳月が必要なのです。
商業化されている果物は概ね5年以内に収穫できることを考えても、商用に不向きであることは明らかですよね。
高まる評判
それ以降も、確立されてきた栽培方法でゆずの苗木を増やし、品種改良を繰り返すことに尽力しました。やがて、大きく・味が良く・強い香りの木頭ゆずが大阪の市場で評判になりました。
ゆずの鋭いトゲから守るための「皮の手袋」や「エプロンづくり」などを広めようと、料理研究を村の女性たちが買って出るなど、村では一段とゆず栽培の気運が高まっていきます。
日本一のゆず
前例のないゆず栽培に取り組んだ勇気。女性の積極的な参加と、村一丸となった団結力。全国のゆず農家を進んで助けた社会貢献。
これらの功績から、木頭ゆずは農業のノーベル賞と呼ばれる「朝日農業賞」を受賞し、名実ともに日本一のゆずとなります。
木頭村から全国に伝わったゆず。
今では、木頭村から栽培方法が伝わった高知県が生産量No.1となっています。
下の画像にも、木頭ゆずの美味しさについて記載してありますので、興味のある方はぜひご覧ください。
同じ系統のゆずであっても、冒頭で紹介した標高の差は大きく影響します。
厚みのある皮、果汁の量、爽やかで強い香り、強いけれどもまろやかな酸味は木頭で育つゆず固有のもの。
ゆず栽培が全国に広がった今でも、木頭地区で栽培されるゆずは「世界一のゆず」として特別な存在であり続けています。
“ケーク・オ・ユズ”で木頭ゆずの風味を堪能していただきたい
そんな「木頭ゆず」をたっぷりと使用しているのがZEN SWEETSの“ケーク・オ・ユズ”。
こちらの商品は、徳島県産の木頭ゆずを使用したパウンドケーキです。
焦がしバターのコクもしっかり感じられるため、濃厚な味わい・爽やかな風味がお好きな方におすすめとなっております。
ぜひ弊社の“ケーク・オ・ユズ”で、今が旬の木頭ゆずを堪能してみてくださいね。
▼ケーク・オ・ユズの商品ページはこちら