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人気のアフタヌーンティとは?特徴、食べ方、マナーを解説
2023年09月11日
3段スタンドに盛りつけられたスイーツを紅茶と一緒に楽しむ「アフタヌーンティ」が最近人気です。
優雅なイメージがあるので、一度はアフタヌーンティを体験してみたいですよね。
この記事では、アフタヌーンティの特徴や食べ方、マナーなどをご紹介します。
ぜひ最後までお読みください。
アフタヌーンティとは?
「アフタヌーンティ」とは、紅茶などを飲みながら、サンドイッチやスコーン、ケーキなどを楽しむティータイムのことです。
アフタヌーンティは、1800年代中ごろのイギリスの貴族たちの習慣が起源であるとされています。
昔の英国貴族の食事は、朝食と夕食の2回だけで、「イングリッシュ・ブレックファースト」と呼ばれていました。
夕方4時ごろにはいつも空腹となるため、軽食を食べるようになりました。
その習慣が、次第に貴族の社交の場として広まっていったのです。
3段トレイの理由
アフタヌーンティを象徴するものとして3段のケーキスタンドがあります。
この3段トレイは、省スペースのため考案されたものです。
小さなテーブルの上にも、たくさんのティーフーズを立体的に載せることができます。
ケーキスタンドの一段目にはサンドイッチが、二段目にはスコーンが、三段目にはスイーツがのっているのが一般的です。
紅茶には、特に決まった種類はありませんので、好きな紅茶を楽しむことができます。
また、コーヒーやジュースを選べるお店もあるようです。
ケーキスタンド以外にも「アミューズ」という料理が出されることもあります。
アミューズとして代表的なものは、スープ、サラダ、ピクルスなどです。
ハイティーとアフタヌーンティの違い
アフタヌーンティと似ている言葉に「ハイティー」があります。
ハイティーとアフタヌーンティはどこが違うのでしょうか。
ハイティーは3段のスタンドに、前菜、メイン、デザートのコース料理がそれぞれ盛り付けられ、食事が中心のものになります。
一方、アフタヌーンティの方は、スコーンやケーキ、紅茶を中心とした軽食で、どちらかと言えばティータイムといった感じです。
時間的にも、ハイティーは、午後6時ごろからですが、アフタヌーンティは夕方の3時から5時ごろからになります。
この違いは、労働階級の人々は、アフタヌーンティの時間帯にはまだ働いており、お茶会をすることができなかったからです。
そのため、仕事が終わってから、紅茶を楽しむこととなりました。
さらに、労働のためのスタミナを貯えるために、料理もボリュームのある肉料理が主になったのです。
アフタヌーンティが人気な理由
優雅で高級感があり、プチぜいたくができる点が人気の理由のようです。
普段は料理が高価なラグジュアリーホテルでも、アフタヌーンティならリーズナブルに楽しむことができます。
マナーもそれほど厳格ではないので、手軽に非日常感を味わうことができる点も人気の理由の1つです。
アフタヌーンティのマナー
貴族の社交場として生まれたアフタヌーンティには、注意すべきマナーがあります。
順番にご説明しましょう。
1.食べる順番
ケーキスタンドにのっている食べ物は下から順に食べるのがマナーです。
アミューズがある場合は、アミューズ、サンドイッチ、スコーン、スイーツの順になります。
また、一つのお皿に盛られた料理は、色や味が薄いものから順に食べていきます。
なお、料理によって、手で食べるのか、ナイフやフォークで食べるのかが違ってきます。
一口サイズのものなら、手でつかんで食べますが、少し大きなものはナイフやフォークで切り分けて食べます。
スコーンは、こぼれないように注意しながら、ナイフで切らずに手で割るようにしましょう。
2.全部食べ切らなくてもよい
料理は、中華料理のように残すことを前提に作られています。
食べきれない分は残してもかまいません。
3.ティーカップの持ち方
利き手でティーカップの持ち手をつかみ、指を通しません。
利き手と反対側に持ち手がある場合は、右回りにカップを回転させて、持ち手の向きを変えてから飲むのが基本です。
4.ナプキンはたたまない
通常の食事のマナーと同じで、食後はナプキンを畳まずにテーブルの上にそっと置いて帰りましょう。
5.ドレスコード
フォーマルではありませんが、「スマートカジュアル」の場合が多いようです。
たとえば、女性はワンピースやブラウス、パンプスなどで、男性はシャツとジャケット、革靴といった組み合わせです。
Tシャツやデニムといったカジュアルな服装では失礼にあたります。
まとめ
「ヌン茶・ヌン活」という言葉が最近はSNSなどでよく見られるようになりました。
ヌン茶は「アフタヌーンティ」を省略した言葉です。
このヌン茶・ヌン活が今や空前の大ブームとなっています。
基本的なマナーを理解して、大人として恥ずかしい思いをすることなく、格式高い気分でアフタヌーンティを楽しみたいものです。
本場英国の作法に従って、優雅にアフタヌーンティを楽しんでみてはいかがでしょうか。