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バスク風チーズケーキとは? 名前の由来や人気の秘密を解説
2023年08月18日
真っ黒に焦げた見た目が印象的なバスク風チーズケーキは、「バスチー」とも呼ばれる大人気スイーツです。カリッとした外側とトロリとクリーミーな内側が特徴で、従来のチーズケーキとは全く違う食感がクセになります。本記事では人気急上昇中のバスク風チーズケーキについて、食感の特徴、発祥地、人気の秘密を探ります。
スペインのバスク地方発祥の話題のチーズケーキ
バスク風チーズケーキのバスクとは、フランスとの国境に近いスペインの地方の名前です。
焼いて固めるベイクドチーズケーキの発祥はポーランドとされていますが、バスク風チーズケーキとはスペインのバスク地方で作られたベイクドチーズケーキの一種です。
バスク風チーズケーキの発祥は「ラ・ヴィーニャ」というバル
バスク風チーズケーキの発祥はバスク地方とは言え、実はバスク地方の伝統菓子というわけではなく、一軒のバルのレシピが元になっています。
バスクチーズケーキ発祥の店は、ビスケー湾に面したリゾートの街、サン・セバスティアンの「ラ・ヴィーニャ」です。
サンセバスチャンのバル街にある有名店で、元祖バスクチーズケーキを求めて連日行列ができるほど大人気です。
外側はカリッと内側はトロリと
バスク風チーズケーキの特徴は、何よりも表面が真っ黒に焦げているところでしょう。
焦げた表面はカリッと固く、ほろ苦さと香ばしさが感じられます。
一方、内側は生焼けのようにクリームがトロリとしており滑らかです。
カリッとした食感とトロリとした食感が同時に味わえるのが、バスク風チーズケーキの魅力と言えます。
バスク風チーズケーキが日本で大ブームになった理由は?
現在では街のケーキ屋さん、コンビニ、スーパー、通販といろいろな場所で目にするバスク風チーズケーキですが、日本で「バスチー」がブームとなったのは2019年頃と、つい最近の話です。
バスク風チーズケーキが短期間で急速に人気が広まったのはどうしてでしょうか?
濃厚な風味や異なった食感がクセになる
バスク風チーズケーキは通常のチーズケーキと比べると、クリームチーズや卵を多く使っているため、より濃厚な味わいが楽しめます。
また、外側と内側で全く異なる食感が楽しめるのもクセになります。
自分で作るのも簡単
バスク風チーズケーキは従来のチーズケーキのような土台もなく、生地を混ぜたらクッキングシートを敷いたケーキ型に流し入れ、高温のオーブンで焼くだけで作れます。
クッキングシートはくしゃくしゃに無造作に敷くだけで、表面が焦げたり割れたりするのも気にせずに焼けるため、従来のチーズケーキに比べると失敗しにくいです。
ベーキング初心者でも比較的簡単に作れるというのも、「バスチー」人気が急激に広まった理由の一つでしょう。
バスク風チーズケーキの材料や作り方の特徴
バスク風チーズケーキと従来のベイクドチーズケーキでは、材料や作り方がどのように違うのでしょうか?
ここからは、バスク風チーズケーキに使われている主な材料と作り方の特徴を紹介します。
バスク風チーズケーキの材料
バスク風チーズケーキに使われている材料は、主に以下の5つの食材です。
・クリームチーズ
・生クリーム
・卵
・砂糖
・薄力粉
使われている材料は基本的には通常のベイクドチーズケーキと同じですが、クリームチーズと卵の量を多く使っているレシピが多いです。
また、ベイクドチーズケーキの多くは砕いたビスケットやグラムクラッカーを溶かしバターで固めた土台があるのに比べ、バスク風チーズケーキは土台はありません。
高温で焼くのが鍵
バスク風チーズケーキ最大の特徴である焦げ目を作る鍵となるのが、高温での焼きです。
ベイクドチーズケーキは通常170℃前後に加熱したオーブンで焼きますが、バスク風チーズケーキの焼き温度は約220°。
焼き時間は若干短いためケーキの中央部分はトロリと柔らかく、表面はこんがりと焼きあがります。
常温で食べるとより美味しい
チーズケーキは店頭で販売されているものは冷蔵庫で冷やされているのが一般的ですが、バスク風チーズケーキはトロリとした食感を出すためにも常温で食べるのがおすすめです。
バスク風チーズケーキの発祥店「ラ・ヴィーニャ」でも、常温で提供しています。
冷蔵庫で冷やしたバスク風チーズケーキも食べる前に常温に戻したり、電子レンジで数秒温めたりすると、美味しくいただけます。
まとめ
インパクトのある見た目と独特の食感が特徴的なバスク風チーズケーキは、わずか数年で日本での知名度が一気に上がった旬のスイーツです。
本場のレシピを真似て自分で焼いてみたり、人気のケーキ店のバスチーを試してみたり、通販でお取り寄せしてみたりなど、いろいろな形でバスク風チーズケーキを楽しんでください。